美容室・カット店の口コミで多い「要望と違う仕上がり」を、切る前の確認で減らす
美容室やカット店の低評価の口コミで最も多いのは、「お願いした髪型と違った」という不満です。多くは技術より前の、切る前の確認と途中の声かけで防げます。掲載中の美容室・カット店16店舗の口コミをもとに、確認の手順、お直しの伝え方、仕上げまでの流れをまとめます。

この記事のポイント
- 「切らないでほしいところ」を、切る前に声に出して確かめる
- 長さは「何cm」と「どこが見えるか」の両方で確認し、途中で一度見せる
- お直しの期間と条件は、会計の前に伝える
不満の多くは、切る前と仕上げの場面に集まっている
星イチ研究所が掲載している美容室・カット店16店舗の口コミを読むと、星1〜2の50件のうち、仕上がりが要望と違うと書いたものが19件ありました。次いで接客の態度や言葉づかいが16件、扱いが雑・痛いが12件、子どものカットが7件です。キーワードで数えた目安で、1件に複数の話題が入ることもあります。
厚生労働省の「美容業の振興指針」も、利用者に施術の説明を十分に行い、納得と安心感を提供することを求めています。価格の安いカット店ほど時間が限られますが、確認を省くと、やり直しや口コミで結局時間を失います。
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| 話題 | 件数 | 口コミに多い書き方 |
|---|---|---|
| 仕上がりが要望と違う | 19件 | 写真を見せたのに違う、切らないでと言った所を切られた |
| 接客の態度・言葉づかい | 16件 | あいさつがない、質問すると不機嫌になる |
| 扱いが雑・痛い | 12件 | 髪を引っ張られた、ドライヤーが熱い |
| 子どものカット | 7件 | 子どもが怖がった、痛がって嫌がる |
- 厚生労働省:美容業の振興指針(令和7年3月) ↗
利用者に施術の説明を十分に行うこと、料金を見やすい場所に示すこと、初めてのメニューでは事前に十分説明すること、苦情に誠実に対応することが書かれています。

「切らないでほしいところ」を、切る前に声に出して確かめる
要望と違う仕上がりの口コミには、「前髪は切らないで」「ここは残して」と伝えたのに切られた、という書き方が繰り返し出てきます。切る長さより先に、切らない場所を確認しておくと防げます。
確認は、お客様の言葉をそのまま繰り返すのがいちばん確実です。たとえば「前髪はそのまま、左右と後ろを刈り上げですね」と声に出してから切り始めます。途中で「少し揃えますね」と手を加えたくなったときも、切らないと約束した場所なら、必ずひと声かけてからにします。
利用者の声:切らないでと伝えた前髪
バリカンを使った後「ちょっと揃えますね」とハサミで切り始め、切らないでと言ってるのに前髪も元の1/10程の長さに。。。
この利用者は、切らない場所をはっきり伝えています。問題になったのは最初の確認ではなく、途中の「少し揃えますね」でした。善意の手直しが、約束を破ったと受け取られています。
切らないと約束した場所には、途中で手を入れる前に必ず確認の声をかけます。切り始める前の復唱を、店内の決まりにしておきます。

長さは「何cm」と「どこが見えるか」で確認し、途中で一度見せる
「1cm」と伝えた長さでも、どこを基準に測るかで仕上がりは変わります。写真を見せたのに違う髪型になった、という口コミもありました。数字だけでなく、「耳が半分かかる」「眉が見える」のように、見た目の目印でも確認します。
全体の長さが決まったところで、一度鏡で見せて「このくらいでよろしいですか」と聞きます。ここで直せば数十秒で済みますが、仕上げの後に言われると、短く切りすぎた髪は戻せません。時間を区切って切るお店ほど、途中の一回の確認が効きます。
利用者の声:写真を見せたのに違う髪型
写真見せてお願いしたのに変なおカッパにされてて、子供は怖かったのと変な髪型なってしまったショックをうけていてかわいそうだった。
この保護者は写真で要望を伝えています。それでも仕上がりが違い、子ども本人がショックを受けたことが不満の中心です。同じ口コミで、平日に担当したスタッフはカットも対応もよかったと書かれています。
写真を見せられたら、写真のどこを再現するのか(長さ、前髪の形、後ろの刈り上げなど)を言葉にして確認します。担当による差を減らすため、確認の手順を全員でそろえます。

お直しの期間と条件は、会計の前に伝える
仕上がりに不満があっても、お直しの期間を知っていれば、お客様は店に連絡してくれます。反対に、期間を知らされていないと、連絡したときには期限が過ぎていて、そのまま別のお店に移ってしまいます。口コミでは、同じ系列の他の店舗と期間が違ったことも不満になっていました。
会計の前に「気になるところがあれば、◯日以内ならお直しします」と一言添えます。レシートやショップカードに期間を書いておくと、あとから確認できます。系列店で期間が違う場合は、自店の条件だとはっきり伝えます。
利用者の声:お直しの期間の説明がなかった
若葉町店がお直しできる日数が違うなら最初に説明はして欲しかった。
この利用者は、期間を知っていれば期限内に連絡できたと書いています。お直しの条件が伝わっていなかったことで、次に予定していたカラーも、この店では受けないと決めています。
お直しの期間と条件を、会計の前に口頭で伝え、レシートやカードにも書いておきます。系列店と条件が違う場合は、そのことも伝えます。
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| 項目 | 伝え方の例 |
|---|---|
| お直しの期間 | カットから7日以内なら無料でお直しします |
| 連絡の方法 | お電話か、予約アプリのメッセージでご連絡ください |
| 対象の範囲 | 長さの調整と、左右のバランスの修正です |
| 系列店との違い | 期間は当店の条件です。他の店舗とは異なる場合があります |

子どものカットは、座っていられない前提で段取りを決める
子どものカットの口コミでは、髪を引っ張られて痛かった、怖かった、という書き方が多く見られます。子どもは大人より動くので、痛みや怖さを感じるとさらに動き、仕上がりも崩れやすくなります。
たとえば、始める前に子ども本人に「今から後ろを切るね」と声をかける、バリカンやハサミの音を先に聞かせる、髪を強く引かずに少しずつ取る、などが考えられます。保護者には、動いたときに長さが変わる可能性と、途中で休憩を入れられることを先に伝えます。
利用者の声:子どもが痛がって嫌がる
子供が何度も切りに行ってますが、女の店員さんに髪を引っ張られて痛いと言って、ここは嫌だと言うので困ってます。
この保護者は、担当によって子どもの反応が違うと書き、店舗全体での改善を求めています。担当を選べない店では、一人のやり方がそのまま店の評価になります。
子どものカットで気をつけることを、担当に関係なく全員でそろえます。髪を引く強さや声のかけ方を、朝礼などで一度確認しておきます。

仕上げでは、顔まわりの毛と席の毛くずまで確認する
カットが終わった後に、額や首に細かい毛が残っていたという口コミもあります。仕上げの最後に数秒で済む作業ですが、最後の印象として口コミに残ります。
厚生労働省の衛生管理要領は、作業場を1日1回以上清掃し、毛髪を入れる箱を備え、お客様1人ごとに手指を洗うよう定めています。仕上げのブラシがけと、次のお客様を案内する前の席の確認を、決まった手順にしておきましょう。
利用者の声:額に毛が残ったまま
カットが終わった後、額に細かい髪の毛がたくさん残っていたのに、特に何もきれいにしてもらえませんでした。
この利用者は「細かいことかもしれませんが」と前置きしたうえで、最後の対応を改善してほしいと書いています。仕上がりそのものより、最後のひと手間がないことが印象に残っています。
仕上げの最後に、顔まわりと首元の毛をブラシで払い、鏡で確認してもらう手順を決めます。次のお客様を案内する前に、席とケープの毛くずも確認します。
- 厚生労働省:理容所及び美容所における衛生管理要領の一部改正について ↗
作業場を1日1回以上清掃すること、毛髪箱等を備えること、お客様1人ごとの作業の前後に手指を洗うことなどが定められています。
- 厚生労働省:美容師法概要 ↗
美容師が美容を行う場合は、器具やタオルなどを清潔に保たなければならないと説明しています。
確認チェックリスト
- 切る前に、切らないでほしい場所をお客様の言葉で復唱した
- 長さを「何cm」と「どこが見えるか」の両方で確認した
- 全体の長さが決まったところで、一度鏡で見せた
- 会計の前に、お直しの期間と連絡方法を伝えた
- 仕上げの最後に、顔まわりの毛を払い、席の毛くずを確認した
まとめ
まずは明日の最初のお客様から、切る前の復唱を始めてみましょう。「切らないでほしいところ」と「見た目の目印」を声に出して確かめるだけで、要望と違う仕上がりはかなり防げます。お直しの期間もあわせて伝え、不満がお店に届く道を用意しておきましょう。
