接客のばらつきを減らす、最初のひと言と引き継ぎの決め方
「案内がなかった」という不満を減らすには、席へ通した後の説明までそろえることが大切です。最初に伝える内容、担当者、迷ったときの引き継ぎ先を決める手順を紹介します。
この記事のポイント
- 席へ通した後は、注文方法と質問先まで案内する
- 判断できない相談は、回答する人と時刻を決めて引き継ぐ
- 説明が抜けた場面を記録し、担当や案内方法を見直す
「案内がなかった」と言われたら、説明する内容を確認する
紹介する口コミには、席に通された後も注文方法の案内がなかったと書かれています。接客態度の問題とまとめる前に、席への案内から注文までの間に、どの説明が抜けたのかを確認しましょう。
入口で迎える人、席へ案内する人、注文方法を説明する人を順に確認します。担当が替わる店では、誰が何を伝えるかを決めておくと、「ほかの人が説明したはず」という行き違いを防ぎやすくなります。
利用者の声:席案内後の注文説明
声掛けして席に通されるも注文方法などの案内は一切なし。
食べ放題を予約した利用者が、着席後も注文方法を知らされなかったと書いています。店の仕組みに慣れていないお客様には、席に着いた後の説明も必要です。自店では、どの担当者が注文方法を伝えることになっているかを確認できます。
注文方法、時間制などの注意事項、質問先を、最初に案内する項目としてまとめます。席へ通す担当と説明する担当が違う場合は、まだ案内していない席を共有し、次の担当がすぐに対応できるようにします。
- J-Net21: 顧客からのクレーム対応時に気をつけなければいけないことは何ですか? ↗
お客様の話を聞き、内容を確認して対応を考える、クレーム対応の基本手順を解説しています。
最初に、注文方法と質問先まで伝える
最初の案内では、あいさつに加えて「次に何をすればよいか」「分からないときは誰に聞けるか」を伝えます。席へ通しただけで終わらず、注文を始められるところまで説明しましょう。
QR注文なら読み取り方、券売機なら食券を買った後の手順を案内します。時間制や食べ放題の条件も、利用を始める前に確認します。以下は入口での会話例です。約束する時間は、実際に対応できる見込みに合わせます。
相談を受けたら、確認結果を伝えるところまで担当する
困りごとを伝えられたら、①話を聞く、②内容を確認する、③必要なら責任者へ引き継ぐ、④結果を伝える、の順で対応します。「注文方法が分からない」と言われた場合は、まずその場で案内し、説明が抜けた経緯は後で確認します。
注文内容の変更など、その場で判断できない相談は責任者へ引き継ぎます。その際は、お客様へ結果を伝える人と時刻も決めます。引き継いだまま連絡が途切れないよう、下のメモで対応状況を共有します。
図解を大きく見る ↗表が収まらない場合は、横にスクロールできます。
| 手順 | 現場で書くこと | 記入例 | 次の担当 |
|---|---|---|---|
| 受け止める | お客様の申し出 | セット内容が案内と違うとの申告 | 入口担当 |
| 確認する | 確認先と未確認点 | 注文票確認済み/厨房へ内容確認中 | ホール担当 |
| 引き継ぐ | 判断が必要な理由 | 差し替え可否と提供時間の判断が必要 | 責任者A |
| 完了を伝える | 伝える結果と時刻 | 12:25までに確認結果を席へ伝える | 責任者A |
交代するときは、対応中のお客様をメモで引き継ぐ
休憩やシフト交代の前に、まだ説明や回答が終わっていないお客様を確認します。「二件対応中です」だけでなく、どの席で、何を確認していて、次にいつ声をかける予定かをメモに残します。
引き継ぐ側と受ける側でメモを見て、次に対応する人と時刻を確認します。対応が終わったら同じ欄に結果を追記します。口頭で伝えたつもりでも、記録が残っていなければ次の担当は状況をつかめません。
まず一週間、説明が抜けた場面を振り返る
新しい手順は、まず一週間を目安に試します。着席後に注文方法を説明できたか、料金や時間制の条件を伝えたか、対応中の相談を次の担当へ引き継げたかを記録します。説明を始めるタイミングは、自店の接客の流れに合わせて決めます。
一週間後は、口コミの点数だけで成果を判断せず、説明が抜けた場面を見直します。混雑時に案内が遅れるなら担当を分ける、内容が長すぎるなら案内カードを使うなど、原因に合った変更を一つ試しましょう。
接客への指摘が見られる店舗
実際の口コミ本文から、スタッフ対応、受付・案内、説明、態度への改善要望を確認できた店舗を整理しました。
Google評価2.5以下・口コミ20件以上確認チェックリスト
- 席への案内後、誰が注文方法を説明するか決めた
- 初めて来店するお客様にも分かる注文案内を用意した
- 時間制や追加料金など、利用前に伝える条件を整理した
- 責任者に確認する場面と、不在時の代行者を決めた
- 対応中の相談と、まだ確認できていない点をメモに残した
- 交代時に、次に対応する人と声をかける時刻を確認した
- 説明が抜けた場面を振り返り、手順を一つ見直した
まとめ
接客をそろえる第一歩は、「丁寧に対応する」という呼びかけではなく、説明する内容と担当を決めることです。まずは席へ案内した後の注文説明を見直し、相談を引き継ぐときは、回答する人と時刻まで共有しましょう。

