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スタッフ教育

口コミをスタッフ教育に活かす、責めない共有と練習の進め方

口コミを叱る材料ではなく、接客を練習するきっかけに変えます。良かった対応も残しながら、一つの場面を選び、10分の練習と翌日の確認につなげる進め方を紹介します。

読了目安 5

この記事のポイント

  • 口コミは、困った場面と良かった対応を分けて共有する
  • 短い練習では、お客様役とスタッフ役を交代して試す
  • 翌日はできたことを具体的に伝え、難しかった点を一緒に考える

店舗オーナーの方へ

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01

口コミは、個人への批判ではなく場面の共有に使う

口コミをスタッフと読むときは、個人名や攻撃的な表現を外し、「どの場面でお客様が困ったのか」を短くまとめます。投稿だけで担当者や原因を決めつけず、店内で確かめられたことと、まだ分からないことを分けましょう。

たとえば提供の遅さが指摘されていても、声かけや説明を褒める記述があれば、それぞれ分けて取り上げます。良かった対応も一緒に共有すると、直す点だけでなく、続けたい接客も確認できます。

公開口コミから考える

利用者の声:受付と薬剤師の間の確認

他方、薬剤師よっては不快な思いをすることもあり、その点では当たり外れがあります。

紫山堂薬局 本店口コミ原文 ↗

この利用者は「当たり外れ」と書いていますが、同じ口コミには具体的な場面も書かれています。いつもは受付で先発薬かジェネリックかの希望を確認していたのに、その日は確認がなく、薬剤師も確かめずに薬を渡していました。担当者個人の問題に見えて、実際は受付と薬剤師の間で確認が抜けた場面です。

自店で見直すポイント

研修では担当者の名前を出さず、「受付の確認が抜けたまま、薬を渡す直前まで進んだ」という場面を再現します。受付と薬剤師のどちらが最後に希望を確かめるかを決め、声に出して確認する一言を練習します。

表が収まらない場合は、横にスクロールできます。

口コミを練習テーマへ変換する記入例
口コミの要素分かっていること未確認の点練習する行動
会計後に案内が少ない会計後の場面誰が対応したかは未確認出口と次回案内の一言
対応が冷たい印象の指摘場面・時刻・担当は不明現場記録を確認してから決める
予約変更で不安だった変更時の説明場面復唱の有無は未確認変更前後を声に出して確認
待っている間に説明がない待機中の場面待ち時間の長さは未確認次の確認時刻を伝える
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朝礼では、練習する場面を一つに絞る

一度に多くの注意点を伝えると、スタッフは何から変えればよいか迷います。朝礼では「席に案内する前の準備」「料理が遅れたときの声かけ」など、一つの場面を選びます。

たとえば席の準備なら、箸と取り皿をそろえ、着席後に注文方法を説明するところまで練習します。「接客を丁寧にする」ではなく、実際に試せる動作や言葉にしましょう

03

10分を目安に、お客様役とスタッフ役で練習する

進め方の一例は、2分で場面を共有し、6分で接客を練習し、最後の2分で翌日に試すことを決める流れです。時間配分は、人数や練習内容に合わせて調整します。

二人一組になり、お客様役とスタッフ役を交代します。提供が遅れた場面なら、注文状況を誰に聞き、いつお客様へ伝えるかを声に出して練習します。調理そのものの遅れは別に確認し、声かけだけで解決したことにはしません。

口コミを接客練習に変える流れ。2分で場面を共有し、6分で二人一組の練習、2分で実践する一言を決め、翌日に行動を確認します。図解を大きく見る ↗
10分で行う場合の進行例です。場面の共有、接客の練習、翌日の確認事項に分け、人数や内容に合わせて時間を調整します。
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言葉の丸暗記より、伝える内容をそろえる

文例は参考にしつつ、必要な内容が伝われば、スタッフ自身の言葉で話してもらいます。着席時なら注文方法と質問先、提供が遅れる場面なら確認中の内容と次に声をかける時刻が基本です。

練習後は「決めたとおりに言えたか」だけでなく、お客様役が次の行動や待つ理由を理解できたかを確かめます。伝わりにくい言葉は、その場で言い換えてもう一度試しましょう。

モロッコのAmalでスタッフと一緒に昼食の調理に取り組む研修生たち

参考写真:モロッコのAmalで、スタッフと昼食を準備する研修生たち。接客の練習でも実際に動き、分からなかったことを指導役と振り返る時間を設けます。

写真:Rystheguy / CC BY-SA 4.0(リサイズ・WebP変換)
05

翌日は、練習した行動ができたかを見る

翌日の営業では、練習した場面での行動を一つ確認します。席の準備なら箸と取り皿の確認、提供が遅れた場面なら状況を確かめてから声をかけたか、というように見る点を決めます。

できていたら、どの対応が良かったかを具体的に伝えます。できなかった場合は、忙しくて手が回らなかったのか、確認先が分からなかったのかを一緒に振り返ります。その場面がなかった日は、未確認として次の機会に見ましょう。

06

月末には、練習した場面と店の強みを振り返る

一か月分の練習メモを見て、受付、提供、会計など、どの場面を扱ったか確認します。同じ注意を繰り返しているなら、練習不足と決めつけず、備品の場所やスタッフの配置にも困りごとがないか聞いてみましょう。

好評だった接客や店内のきれいさを保つことも、練習のテーマになります。たとえば片付け後にお客様の位置からテーブルを見るなど、店の強みを支える行動も続けていきます

確認チェックリスト

  • 個人名や攻撃的な表現を外し、困った場面を短くまとめた
  • 投稿に書かれたことと、店内で確認できたことを分けた
  • 良かった対応も、続けたい接客として共有した
  • 練習する場面を一つ選び、人数に合う時間を確保した
  • お客様役とスタッフ役を交代し、説明が伝わるか確かめた
  • 翌日に確認する行動と、振り返りを担当する人を決めた
  • 繰り返す困りごとは、備品の場所やスタッフ配置も見直した

まとめ

まずは次の朝礼で、練習する場面を一つ選びましょう。お客様役とスタッフ役で短く試し、翌日の営業でできた点と難しかった点を振り返ります。良かった接客も共有し、スタッフが相談しながら覚えられる時間にしていきましょう。